ゴキブリは家の中で現れやすい害虫の1つです。快適に過ごしたい部屋の中で、1匹いたら気分が悪くなります。ゴキブリが出てこない家にしたい、ゴキブリのいない衛生的な家にしたいという家庭も多いでしょう。殺虫剤や駆除剤を使ってゴキブリを撃退するのも手段の1つですが、ゴキブリが出ないようにする家にするにはどうすればいいか、ご紹介します。
目次
ゴキブリは1匹いたら100匹いる?対策はとるべき?
ゴキブリは1匹いたら100匹いるといわれています。1匹ゴキブリいたから必ず100匹いると断言できるわけではありませんが、ゴキブリは繁殖力が強いため1匹いたら多くいると考えられます。日本で主に生息するゴキブリは「クロゴキブリ」と「チャバネゴキブリ」です。ゴキブリは卵1個1個を産むのではなく、卵鞘という卵の入った外部から攻撃を保護する鞘を産みます。卵鞘に卵がたくさん入っているため、1回の出産で数多くのゴキブリを生み出せてしまいます。クロゴキブリとチャバネゴキブリの特徴と繁殖力は下記の通りで、1匹いた場合は数匹はいるととらえるべきでしょう。
種類 | 特徴 | 主に出現する場所 | 繁殖力 | 生涯 |
クロゴキブリ | 全身が黒色・体長は30mm〜40mm | 一般家庭 | 1卵鞘に卵22〜28個 (生涯で15〜20回出産) | 成長後6〜7ヶ月 |
チャバネゴキブリ | 全身が茶色・黄色じみた茶色・体長は11mm〜15mm | 一般家庭・ビル・飲食店 | 1卵鞘に卵30〜40個(生涯で3〜7回出産) | 成長後4〜5ヶ月 |
上記から短い生涯にもかかわらず、ゴキブリは数ヶ月間で300〜500匹も繁殖することができます。ゴキブリを1匹見つけたら、早めに駆除した方がいいでしょう。
ゴキブリが出る部屋の特徴とは?
ゴキブリが出やすい家や部屋には特徴があるか気になります。ゴキブリは過ごしやすい環境が整っていれば、居着いてしまいがちです。下記の4つのポイントが家にあれば、ゴキブリが好みやすい環境といえます。
・ゴミや食べかすのあるお部屋
・湿気の多いお部屋
・花や木が室内にある部屋
・隙間が多い、窓が開けっぱなしのお部屋
順に理由を説明しましょう。
ゴミや食べかすのあるお部屋
食べかすが落ちていたり、ゴミが廃棄されず置きっぱなしにされていればゴキブリが来やすくなります。ゴキブリは生ゴミや食べかすを食料とするため、食後、長時間片付けないままにいたりすれば、ゴキブリが寄ってきてしまうこともあります。油の匂いもゴキブリが好むので、油まみれの食器や食べかすを食卓に置いたままなどすれば、ゴキブリがやってくる確率も高まるのは当然です。食べかすやゴミはゴキブリを呼び寄せる元となるのです。
湿気の多いお部屋
ゴキブリは湿気の多い場所を好みます。ゴキブリが出現しやすいのは下記の場所で、いづれも高温で湿気がたまりやすい場所です。
- 台所シンク
- 湯沸かし室
- トイレ
- 洗面所
ゴキブリが好むのは75〜100%の湿度で、25~30℃の気温の場所で行動が活発になります。
湿度がたまりやすい場所にはゴキブリが集まりやすいので注意が必要です。
花や木が室内にある部屋
花や木が室内にある場合、ゴキブリが卵を土に産みつける可能性があります。観葉植物の土などを使って卵を産みつけてしまうためです。室内に花などの観葉植物がある場合は、卵が産みつけられていないか、確認しましょう。
隙間が多い、窓が開けっぱなしのお部屋
ゴキブリは室内に元々いなくても、外から入ってきてしまいます。換気口やエアコンの配管、玄関や窓から侵入される為、部屋の中に前述した要因が当てはならなくても入ってきてしまいます。夏場に窓を開けっぱなしにして寝る家庭は注意しましょう。隙間の多い古い家屋に住んでいる場合も他の家屋より侵入される確率や頻度は高くなります。
ゴキブリが出なくなる方法とは?
ゴキブリが出なくなるにはどうすればいいか、ご紹介します。前述した好みやすい環境や侵入されやすいポイントを掴めば、対策がとりやすいです。順にご紹介しましょう。
- こまめにゴミ出し・清掃を心がける
- ダンボールは早めに捨てる
- 侵入口を塞ぐ
- ゴキブリが嫌うハーブを活用する
- 換気をこまめに行う
こまめにゴミ出し・清掃を心がける
こまめにゴミをだし、清掃をすれば、ゴキブリが出る頻度が低くなります。特に台所や食卓の掃除は心がけましょう。ゴキブリは生ゴミや食べこぼしを食べるため、常に食卓や飲食する場所などでは掃除機をかけ、生ゴミを速やかに後片付けをすれば、ゴキブリの好む環境からやや遠のきます。ゴキブリは嗅覚が優れるため、生ゴミは蓋のあるゴミ箱に廃棄し、匂いが室内に漏れないようにしましょう。台所のガスコンロ周辺で飛び散った油も拭き掃除をしておく必要があります。油の匂いもゴキブリが好むため、市販のキッチンシートなどで匂いが残らないように掃除しましょう。
こまめにゴミを廃棄し、清掃を心がけ、ゴキブリが居にくい環境にしましょう。
ダンボールは早めに捨てる
ダンボールはためずに、速やかに廃棄するように心がける必要があります。ネット通販が普及し、ダンボールがたまりやすい家庭も多くなっています。ダンボールは保温性や湿気を保ちやすい為、ゴキブリが好みやすい環境です。ダンボールをためておけば、ゴキブリが寄って来てしまいます。ダンボールはスーパーの収集場所やゴミ回収日に早めに廃棄するようにし心がけ、ゴキブリの居にくい環境を作りましょう。
侵入口を塞ぐ
ゴキブリが入り込みやすい換気口や配管などの侵入口を極力塞ぎましょう。衛生面を気をつけても、ゴキブリは下記の場所より外から侵入してきてしまいます。
- エアコンの室外機
- エアコンの配管の隙間
- 排水管・配管の隙間
- 換気扇
- 玄関・窓
外にある配管や換気扇にはネットや網を貼り、侵入防止をすれば、中に入る心配がありません。室内では換気扇や換気口には虫フィルターを貼り、侵入防止対策を取りましょう。配管の隙間があれば、粘土のように扱えるパテを使い、隙間のないようにすれば侵入される心配がなくなります。室内と外部の繋がる場所を把握し、塞ぐことでゴキブリの侵入を防止できます。
ゴキブリが嫌うハーブを活用する
ゴキブリが嫌う匂いのハーブを玄関や出入り口付近に置き、侵入を防ぎましょう。ハーブといっても鉢植えや生花を置けば、逆にゴキブリが産卵に活用する可能性があるので、アロマオイルや乾燥ハーブを使用するのがベストです。ゴキブリが嫌うハーブは以下の通りです。
- ハッカ
- ベチバー
- クローブ
- 柑橘類
- タイム
- レモングラス
- ユーカリ
- ナツメグ
- ジョチュウギク
- セロリ
上記は爽やかな香りがし、刺激の強いもののため、ゴキブリが嫌う傾向があります。
逆にゴキブリが好むハーブは下記の通りのため、室内にあれば撤去しておきましょう。
- アニス
- バニラビーンズ
- 山椒
ハーブの中にはハッカ、ユーカリやレモングラスのように妊婦には禁忌のものがあり、ペットにはハッカや柑橘系のハーブなどは使用を避けるべきものもあります。ハーブでゴキブリ侵入対策をする場合は、家庭で使用して問題ないか確認した上で、自己責任で活用しましょう。
換気をこまめに行う
ゴキブリが来ないようにするには、換気をこまめに行い、湿りにくい環境を整える必要があります。ゴキブリは高い湿度と過ごしやすい温度を好みます。湿度のこもり切った状態にならないよう、換気を行い、程よい乾燥具合が必要です。窓を長時間開けっ放しにし続ければ逆にゴキブリが侵入する可能性がある為、長い時間になりすぎないよう、気をつけつつ、ハーブを窓近くに置いてみるのもいいでしょう。こまめに寒気を行い、湿り気の少ない部屋にすればゴキブリも居にくくなります。
ゴキブリが多くいたら駆除業者に依頼するのもOK!
ゴキブリが出て、自分だけで駆除や対応仕切れない場合は駆除業者に依頼してみましょう。ご紹介した方法でゴキブリが出てこなくなれば、安心できますが、その後も頻繁に姿を表すなら、多く生息している可能性があります。プロの駆除業者に依頼をして、駆除や除菌を行ってもらうようにしましょう。金額が不安であれば、見積もり依頼だけを行うのもいいです。ゴキブリ駆除が対応しきれなくなったら駆除業者へ依頼しましょう。
まとめ
ゴキブリが出ないようする対策をご紹介しました。ゴキブリと生態や侵入経路についても触れましたが、いかがだったでしょうか。快適に過ごしたい家庭で1匹見つかったら不快な思いをしてしまいますが、対策をとれば出現する確率を低くすることができます。もしゴキブリ駆除に対応しきれない場合は業者に相談してみるのも手段の1つです。衛生面や湿度の管理などを行い、ゴキブリの居つきにくい環境を整えてみましょう。